女性の左胸の痛みは原因で受診する病院が違う

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女性の左胸の痛みは原因で受診する病院が違う

放置しても改善する痛みもあれば、痛みを感じた時点でもうすでにかなり進行した状態である病気もあるので注意が必要です。ここでは左胸に痛みがでる可能性のある病気とその症状や注意点、受診すべき診療科についてお伝えします。

左胸というとすぐに心臓が思い浮かびます。しかし、左胸の痛みの原因は心臓だけではありません。

左胸にある内臓や筋肉などに原因があって生じることも多いのです。さらに、左胸にない内臓の病気を原因とする痛みが、左胸に伝わってくることもあります。

男女関係なく左胸にある内臓からの痛み

左胸といってまず一番に思い浮かぶのは心臓からの痛みです。

代表的なものとしては狭心症、心筋梗塞があります。どちらも締め付けられるような強い痛みを左胸に感じます。

しかし、狭心症の痛みは、数分から長くて10分くらいと短時間で治まる耐えられる程度の痛みです。

一方、心筋梗塞では、痛みの程度ははるかに激しく、救急車を呼ばなくてはと思うくらいの痛みが30分以上つづきます。

その他、左胸の痛みが生じる病気には肺に原因のある場合もあるのです。急激な痛みではじまる肺の病気に気胸があります。

息も苦しくなるので直ぐに異常に気づくことが多いものです。肺の病気で代表的な肺炎は、咳や発熱などの痛み以外の症状が激しく、痛みはあっても激しいものではないので容易に判断できます。

いちばん恐ろしい肺がんでは、がんが左肺にできていれば左胸に痛みを感じることがあります。

しかし、痛みを感じるような状態では、肺がんはかなり進行した状態になっています。定期的に肺がん検診を受けることが大切です。これら心臓の病気で受診すべきは循環器内科、肺の病気では呼吸器内科になります。

女性の左のバスト(乳房)の痛み

女性にとって最も気になるものとしてバストの痛みがあります。バストは主に乳腺と脂肪でできています。

脂肪は痛みを感じないため、乳腺の異常が痛みの原因となります。

乳腺の異常には色々な病気がありますが、乳腺が原因となる痛みの原因の大半は乳腺症です。

乳腺症は卵巣からの女性ホルモンの生理周期による変動によって、その分泌が多くなったときに生じる現象です。

症状としては、バストの張った感じ、痛み、しこり、乳首から分泌物が出るなどの症状もあわせてみられます。女性ホルモンの変動により起こるのですが、左胸だとか片側だけに起こることが多いので、左胸に痛みがあるときは乳腺症を疑ってみる必要があります。

女性の乳がんは痛みを感じるのか

ところで、女性にとって一番の心配は乳がんです。しかし、よほど進行した場合を除き乳がん自体で痛みを感じることはあまりありません。

逆にそのため、痛みのあるなしにかかわらず定期にセルフチェックして、しこりの有無を確認しておくことが大切です。これらの病気を疑ったときは、当然のごとく婦人科を受診します。

左胸の骨や筋肉、神経、血管などからの痛み

心臓や肺、バストの病気以外で左胸に痛みを感じるものには、肋間神経痛や大胸筋の痛み、肋骨骨折、モンドール病などがあります。

モンドール病という聞きなれない名前が出てきましたが、これはバストの皮膚にある静脈に血栓ができて生じる静脈炎のことです。

ひも状のしこりとして触れることができ、触ると痛みが強くなります。通常は1~3カ月で自然に治るのですが、気になって触り続けていると触るという物理的刺激により静脈炎が治らず痛みが続くことになります。

有名なのは肋間神経痛で左胸に限った話でない

他の痛みの原因として肋間神経痛があります。これは主として肋間神経そのものがケガ等で刺激されることで生じます。

刺激の原因となるのは、肋間神経が骨や筋肉で挟まれることや帯状疱疹のウイルスが肋間神経に侵入して神経に悪影響を与えることなどです。

ストレスで生じる身体的原因がはっきりしない肋間神経痛もあるとされていますが、それを肋間神経痛といってよいものか議論のあるところです。

その他、肋骨骨折や大胸筋の痛みによる左胸の痛みがあります。しかし、これらは痛みの原因が自分でも分かるので、病院で診てもらうなど直ぐに適切に対処できのが普通です。受診するといいのは、モンドール病や肋骨骨折、大胸筋痛では一般外科、肋間神経痛は神経内科をお勧めします。

左胸にない内臓からの痛みで学流星食道炎

左胸が痛む病気には、左胸に位置しない内臓の病気もあります。このような病気で最も多いのは逆流性食道炎です。

胸やけや口の中やノド元あたりに胃酸が逆流してくる呑酸という症状などとともに左胸に痛みを感じるときには、逆流性食道炎の可能性があります。胸の痛みは左右あるいは両方に放散するような痛みがあることが多いものです。

逆流性食道炎も放置すると食道に潰瘍ができてしまい、食道が狭くなって食べ物が飲み込みにくくなることもあるので早期の治療が必要です。

膵炎と膵臓がんも胸に痛みを感じる

次に考えるべきは膵炎と膵臓がんです。膵炎には急性と慢性があります。はじめから慢性膵炎になることはないので気づくべきは急性膵炎です。

しかし、左胸のみに痛みが生じることは殆どなく、みぞおち周辺や背中への痛みを伴います。

膵炎の原因もお酒の飲み過ぎや胆石によるものが殆どなので、見誤ることは少ないはずです。逆流性食道炎では消化器内科、膵炎やすい臓がんが心配なら消化器内科か消化器外科を受診します。

女性の左胸の痛みはさまざまな原因がある

左胸が痛むときには色々な病気の可能性があります。がんのような恐ろしい病気は痛みで見つかることはまずありません。

左胸が痛いからといって過剰に心配する必要はないことが多いものです。しかし、放置すれば痛みが悪化したり治りにくい状態となってしまうこともあります。

早期に病院で診てもらうにこしたことはないのは当然です。ただ、病気の種類によってかかるべき診療科か違ってきます。

症状の特徴から左胸の痛みの原因をある程度まででも予想できるなら、適切な診療科を選べるようになるものです。そうなれば、受診した病院から他の病院へさらに紹介されるという受診の二度手間を省けるようになります。

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